
このたび、第38回兵庫県理学療法学術大会を、2027年9月4日(土)に兵庫医科大学神戸キャンパスにおいて開催する運びとなりました。
本大会では、「MATSURI -まじわり、つながり、理学療法を共創する-」を大会テーマに掲げました。
「祭(まつり)」は本来、人々が集い、立場や役割の違いなど多様な価値観を越えて、新たな関係性や文化、そして活力を生み出す「共創の場」として受け継がれてきました。それは、人と人、人と社会をゆるやかにつなぎ直し、新たな意味や価値を編み直していく営みであるとも捉えることができます。
理学療法の分野においても、臨床・教育・研究・地域実践・行政活動など、多様な領域で高度な専門分化を遂げています。その一方で、いま私たちに求められているのは、専門性を深める「縦の軸」に加え、異なる領域を自在に行き交い、互いの知恵を循環させながらつないでいく「横の軸」です。異なる立場や領域がまじわって理学療法の本質を見つめる、そのような姿勢を、本大会においても大切したいと考えています。
本大会では、「祭(まつり)」という概念を現代的に捉え直し、知を持ち寄り、対話し、理学療法のアイデンティティである「理(り)」を編み直していく「共創の場」として学術大会を位置づけます。それは、私たちが探求する学問としての「理学療法」であり、動かぬ「真理」であり、そして私たちが明日からの現場で歩むべき新しい時代の「ことわり(理)」でもあります。さまざまな領域で活躍する理学療法士が、それぞれの経験や専門性を背景に交流し、それらを共に創出することを目指します。
また、本大会では、一方向的な知識伝達にとどまらず、双方向的なコミュニケーションや参加者同士のつながりを大切にし、学びと実践が自然に行き交う場を育んでまいります。これからの理学療法を担う若手世代が主体的に関わり、多様な視点が出会い、響き合うことで、新たな実践や研究の芽が育まれることを願っています。参加者一人ひとりが主体となって「理(り)」を語り、編み直し、共に創り出す、その熱量こそが、理学療法の可能性をより豊かに広げていく原動力になることを期待しています。
「祭(まつり)」は一過性の出来事ではなく、その後の日常に新たな視点や行動をもたらす契機となるものです。本大会が、参加者一人ひとりにとって、安心して集い、語り合い、学び合える場となり、それぞれの現場にあたたかな変化をもたらすことを心より願い、ここに開催の趣意といたします。
第38回大会の「MATSURI(祭)」に、ぜひともお力添えを賜りますよう、お願い申し上げます。